東京金山会通信No.34

新年明けまして、おめでとうございます。今こそはコロナ禍も収束つ通りに東京 -金山間を往来できるような、そのような年になることを祈っています。

「東京金山コラム」Vol.13 「日野と土方歳三」

新選組・副長の土方歳三は多摩地域・日野に生まれ、函館戦争まで、負け無しの指揮官。

近藤勇の道場「天然理心流」と出会いとその後は、ドラマなどで周知のとおりの活躍ぶり。

鳥羽伏見の戦いで幕府軍が敗れたあとも、江戸を脱出し、北関東から宇都宮・会津・仙台・函館まで新選組を率いて転戦し、本人指揮の戦いでは、負け無しの強さだったことは、以外と知られていないかもしれません。もちろん、東北にゆかりある英雄と言えます。

土方最後の戦いとなった、函館五稜郭の落城の前日、土方は遺品を日野へ送っています。

敗勢の函館でも旧幕府軍は土方だけが長州・薩摩軍を撃破し勝利する展開。京都の「鬼」の副長が、函館では慈愛に満ちた指揮官であったと言われてます。肖像のようにカッコいいこと以上に、徳川天領・多摩と東北・会津、誠実豪強な気質、そして本人天性の柔らかい知恵が、後世に「負け無し」と伝わる活躍をさせたのかもしれません。